NTTテクノクロスは8月19日、最先端の映像圧縮方式であるHEVCを用いて、膨大な画像データをモバイル回線などでも高速かつ効率的に転送できる「SmartFileUploader(スマートファイルアップローダー)」を、同日より提供を開始したことを発表した。
SmartFileUploaderは、NTT研究所が開発した画像圧縮ライブラリに保守作業に必要とされる機能を追加し、大量の画像を圧縮して安全に効率的に転送する製品。
映像向け圧縮技術のHEVCを静止画向けとして採用するだけでなく、静止画に特化したチューニングを行うことで、JPEG方式で圧縮された画像データもしくはTIFF(非圧縮データ)を高い画質を保ったまま、約10分の1以下のファイルサイズに圧縮できるという。また、圧縮による画質低下が気になるユーザーのために画質を完全に復元できる可逆圧縮機能も搭載する。
さらに、放送や映像配信サービスでは利用されない8Kを超える超高精細画像に対応。クラウドストレージと連携してファイル転送と圧縮処理を同時に実行することで、転送時間を大幅に短縮。また、クラウドストレージからのダウンロード、元の画像フォーマットへの復元なども自動的に行うことが可能で、効率的に作業を進めることができるという。
1ライセンスあたりの年額は、アップロードアプリが2万4,000円、ダウンロードアプリも2万4,000円(別途、クラウドストレージであるBoxの契約が必要)。
動作環境は、CPUがSSE2以上に対応のIntel互換のCPU(AVX2対応推奨)、メモリが8GB以上、対応OSがMicrosoft Windows 10 64bit版。