日商エレクトロニクスは8月7日、シーメンスと日本におけるデジタルインダストリー事業で協業することで合意した。日商エレは、シーメンスのグローバルプログラム「SSP certificate NETWORK」をインダストリーネットワーク分野で取得し、今後両社は産業用通信、制御、オートメーション分野で密接に連携して顧客ニーズに対応したソリューションを提供し、顧客企業のデジタル化とオートメーションによる変革を支援するという。
協業の第1弾として、9月初旬を目標に「インダストリアル・ネットワークサポートセンター」を日商エレ内に設置し、シーメンスの産業用ネットワークスイッチ、無線LAN機器、セキュリティ機器、通信モデムを擁するScalance、リモートアクセスソリューションを可能にするソフトウェア、Sinema Remote Connect、およびネットワーク管理ができるNMS(Network Management Software)を対象に、両社の協力のもとでサービスの提供を開始することに合意した。
同サービスは、対象製品に対する保守契約を締結した顧客へNBD保守(障害認定の翌日での代替機の発送)を可能とするもので、従来と比べてサービスのリードタイムを短縮し、サービスの対象製品は順次拡大を予定している。
両社は、無線技術、安全技術、Profinet(オープン技術)を使用し、顧客企業のIT分野とOT(Operational Technology:製造工程技術)分野をシームレスに統合するソリューションの提供も計画している。
今後、両社はそれぞれの強みを活かして、インダストリ4.0をベースとしたインダストリアルIoT分野でも統合ソリューションを提供し、産業全体の発展に寄与するために連携を強めていくという。