FRONTEOは7月29日、独自開発のAIエンジン「KIBIT(キビット)」を活用した「MRの日報/週報審査ソリューション」の提供を開始した。医療用医薬品の販売情報提供活動において不適切とされる可能性の高い情報・表現をKIBITで検知することで、膨大な数のMRの日報/週報データの網羅的・効率的な審査を支援するという。

4月に厚生労働省の「医療用薬品の販売情報提供活動に関するガイドライン」が適用され、「業務記録の作成・保管」「評価への反映」「販売情報提供活動やロモーション資材の適正性をモニタリグする監督部門の設置(10月1日から適用)」など、監督指導や体制のさらなる強化が求められるようになり、特にMRの営業日報 /週報の管理においては、膨大なデータのモニタリングが必要となるため、対応工数や体制の確保が課題となっているという。

このような状況を踏まえ、MRの日報/週報から不適切とされる可能性の高い情報・表現を検知するAIソリューションの提供を開始。これにより、審査担当者の工数削減など、各社の業務や課題、取扱製品に合わせての審査観点の設計・モデル作成も含めての支援を可能としている。

  • 審査業務の運用イメージ

    審査業務の運用イメージ

同ソリューションの導入ステップは、(1)審査業務のヒアリング内容やガイドラインを元に、現状や課題を整理し、審査の観点(検知したい表現)や適用方法を決定、(2)評価モデルを作成し、KIBITを用いてテストデータによるチューニングを実施した上で、専用環境を構築、(3)KIBITを用いた審査業務の開始として審査対象の日報/週報を解析し、教師データと類似する(=不適切な表現を含む可能性 が高い)順にスコアリングし、スコアリングされた日報/週報データを審査担当者が高スコアのものからハイライトカ所を中心とした確認となる。