三菱自動車工業(三菱自動車)は8日、三菱商事とともにインドネシアのモビリティサービス大手のGO-JEK(ゴジェック)への出資を発表。3社で東南アジア地域における共同プロジェクトを進めていく。
2015年にモーターバイクのデリバリーとライドシェアサービスをスタートさせたGO-JEK。スマホアプリで呼べる緑のジェットヘルヘルメットがトレードマークのサービスは現在100万以上のドライバーを擁し、車やフードデリバリーから決済やポイント、掃除からマッサージまでGo-RIDE、GO-FOOD、GO-PAY・・・とワンアプリで全てのライフスタイルのニーズを充たすべくサービスを開拓。現在は、東南アジア各都市でモビリティサービスを展開するインドネシアの著名IT企業になっている。
三菱自動車の益子修会長は、「インドネシアを代表するスタートアップ企業であるゴジェックとパートナーシップを結べたことを大変嬉しく思います。長い歴史やブランド力を持つ三菱の自動車事業と、新しい価値観を持つ若い世代が経営するゴジェックのビジネスポテンシャルを掛け合わせることで、両社Win-Winの大きなシナジーを生み、東南アジアで新たなモビリティサービスを実現することが楽しみです。また当社にとって、東南アジアで急速に普及しているモビリティサービスのノウハウの蓄積、市場参入の機会を得ることは、今後の成長に資すると確信しています。長年のパートナーである三菱商事とも引き続き協働して東南アジアでの事業拡大に取り組んでいきます。」と述べている。現在Webで確認する限り15のサービスを動かすGO-JEKは、プラットフォームのみならず、浸透するアプリから多様なサービスへの展開の速さも特徴的で、モバイルサービスには欠かせないアジリティも強みとなりそうだ。
ゴジェックグループ社長Andre Soelistyo氏は「三菱自動車と三菱商事はこれまで世界中のお客様に、長年、信頼性と品質の高い製品、サービス、技術を提供してきており、両社との提携を誇りに思います。新たな技術を通じて東南アジアの人々の日常生活を向上させるという当社のビジョンに両社に共感いただいたことを嬉しく思います。」と述べている。同社の理念は公式ページに纏めてある。市場の効率性を確保することで社会福祉を向上させる社会的使命、パートナーの収入を増やしパートナーや家族のより良い生活水準を確保し、ポジティブな社会的影響を広めることをミッションとして掲げている。