レノボ・ジャパンは、7月から始まる「テレワーク・デイズ2019」を前に、全国の20~50代の社会人を対象とした「テレワークの利用実態に関する調査」を実施し、その結果を発表した。
同調査は、6月11日〜12日の2日間、全国の20~50代の会社員(団体を含む)5,922名(スクーリングによって導き出したテレワーク従事者200名を含む)を対象に、7月22日~9月6日に行われる「テレワーク・デイズ2019」を前に、テレワークの利用実態に関してインターネット調査が実施したもの。
対象者全員に総合的な勤務環境の満足度を尋ねたところ、全体の約3割が「満足している」「やや満足している」と回答。テレワーク未導入企業で勤務環境に満足していると回答した方が28.7%だったのに対し、テレワーク導入企業では56.0%と半数以上が勤務環境に満足しており、約2倍の差があったという。
テレワーク従事者の総合的な勤務環境の満足度を、テレワークの利用頻度別で見てみると、週5日以上が76.7%、週1~4日が71.6%、それ以下が47.2%と、テレワークの利用頻度が高いほど勤務環境の満足度が高くなる傾向のようだ。
テレワーク従事者に「出社して仕事をする時と比べて、テレワークは働きやすいか」と訊ねると、56.0%が「あてはまる」「ややあてはまる」と回答。年代別では20代の約7割が「テレワークは働きやすい」と回答し、30~50代でも平均して約半数はテレワークについて働きやすさを実感していた。「テレワークが“働きやすい”と思うこと」については「通勤時間を作業時間に割くことができる」(51.5%)との回答が1位。
また、「テレワーク制度を導入している」と回答は全体の1割程度(11.5%)であったが、実際にテレワークで働くことを認められているのは全体のわずか6.7%で、普段からテレワークを実施している人は4.9%と、テレワークを利用者はごく少数であることが明らかとなった。「テレワーク制度を利用していない理由」に関しては、「職場の方が良い」という回答が上位に見られたという。
さらに、テレワーク従事者が思う「テレワークを利用しにくいと思う理由」については、「セキュリティが心配」、「資料などデータの共有がしにくい」、「職場で実施される会議に参加できない」など、セキュリティ面に関する不安やデータ共有の煩わしさ、会議の予定があるためにテレワークできないなどの声が上位を占めたということだ。