安藤ハザマとユニアデックスは、人工知能（以下、AI）を活用した建設ナレッジシステムを開発し、建設工事現場での実証を開始したと発表した。

開発したシステムは暗黙知として存在している「ノウハウ」を、多くのエンジニアが自由に活用できる「ナレッジ」として形式知化することに取り組み、具体的には、施工記録文書に対するAIを用いた自然言語処理により、その文書に含まれるノウハウを抽出し、それを自動分類した後、重要度に着目したスコアリングを行ってナレッジ化したという。

  • AIを用いた建設ナレッジシステムの概要図

共同実証実験において、本システムをモデル工事（安藤ハザマで施工中の国内山岳トンネル工事）に適用した結果、工事の施工計画を立案するに際して精度の高いリスクマネジメントが実施できることを確認したという。

安藤ハザマでは今後、本システムの適用範囲を、山岳トンネル工事以外のその他の土木・建築工事へも広げる予定で、それにより、施工計画と施工管理の手法を深化させるとともに、熟練エンジニアから若手エンジニアへの円滑な技術伝承を目指していくという。