NTTドコモは、測位衛星システムGNSS(Global Navigation Satellite System)を活用することで誤差数センチメートルの高精度で測位することができる「GNSS位置補正情報配信基盤」を、2019年10月1日から提供開始すると発表した。
この基盤は、国土地理院により全国に設置された約1,300局の電子基準点とドコモ独自固定局がGNSSから観測したデータを位置補正情報配信サーバに集めて加工した位置補正情報を、携帯電話ネットワークを通じて高精度位置情報を必要とする移動局に配信することで、誤差数センチメートルの高精度測位を可能にする。
ドコモは、本基盤をフラグシップパートナーとしてコマツに提供し、建機のオペレーター支援システムであるマシンガイダンス技術への活用を共同で推進していくという。
今後ドコモは、本基盤を通じて建機業界だけでなく様々な業界の位置情報測位に関する課題に対して取り組むことを検討しており、移動局の小型化・省電力化やクラウドで測位演算する新技術についても検討を進めていくという。