富士通は5月9日、垂直統合型基盤「FUJITSU Integrated System PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack」の販売を、国内および欧州で同日より開始した。販売価格は7,775万円(税別)から。

  • 同製品によりクラウド化したシステムのイメージ(出典:富士通Webサイト)

    同製品によりクラウド化したシステムのイメージ(出典:富士通Webサイト)

同製品は、マイクロソフトとのシステムインテグレーター・パートナーシップに基づき、パブリッククラウド「Microsoft Azure」のサービスをオンプレミス環境で利用できる「Microsoft Azure Stack」の導入を支援するもの。

PCサーバ「FUJITSU Server PRIMERGY」によりセキュリティやコンプライアンス、可用性などの要件を満たしつつ、「Azure Stack」の標準搭載によりオンプレミス環境で専用アプリケーションやシステム開発ツールなどの「Azure」サービスが利用できる基幹業務システムのプライベートクラウド化が可能となる。

これにより、将来的に「Azure」と連携する際に、プライベートクラウド環境との間でユーザインターフェースやデータ資産などの共通化を図ることができ、ハイブリッドクラウドの構築が容易になるという。

また、事前に検証済みのサーバやスイッチなどのハードウェアを垂直統合型の構成で提供することで、顧客のプライベートクラウドの立ち上げを支援。マイクロソフトと連携した導入サービスでは、システムインフラ構成の検討から導入・構築まで一貫したサポートを行うということだ。

さらに、マイクロソフトと連携した24時間対応の保守体制でシステムをサポートするほか、「FUJITSU Software Infrastructure Manager」を活用してサーバやストレージ、ネットワーク機器などを一元管理することで、ダッシュボード上での監視や異常の早期発見が可能になり、運用管理工数の削減に貢献するとしている。

  • PRIMERGY RX2540 M4(出典:富士通Webサイト)

    PRIMERGY RX2540 M4(出典:富士通Webサイト)

システムの構成品は、ハードウェアに管理サーバ(Hardware Lifecycle Host)PRIMERGY RX2540 M4(1台)、ワークロードサーバ(Azure Stack Host)PRIMERGY RX2540 M4(4~12台)、スイッチが10ギガビット・イーサネット。

ソフトウェアにAzure Stackソフトウェア、運用管理ソフトウェア FUJITSU Software Infrastructure Manager。

構築サービスはPRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack 導入サービス、PRIMEFLEX for Microsoft Azure Stack 増設サービス(Azure Stackソフトウェアは別途「Azure」のライセンスプログラムに基づく利用契約が必要)。

なお、同製品は5月17日に東京国際フォーラムで開催される「富士通フォーラム2019」に出展予定となっている。