神戸市とKDDIは4月19日、阪神・淡路大震災の教訓を継承し、防災意識を高めるVRコンテンツ「あなたが伝える阪神・淡路大震災-復興VR」を共同で開発したことを発表した。4月28日〜29日、神戸市で開催されるイベント「078」において、参加者向け視聴体験を実施する。

  • 被災直後のメリケンパーク(視点を上下左右、後方に動かし、その場にいるように復興の様子を体験)

    被災直後のメリケンパーク(視点を上下左右、後方に動かし、その場にいるように復興の様子を体験)

「あなたが伝える阪神・淡路大震災-復興VR」は、1995年に発生したた阪神・淡路大震災の風化を防ぎ、防災意識を若い世代に引き継ぐために、保有されていた写真・映像を活用し、新しい防災教育のツールとして神戸市とKDDIが共同開発したもの。

震災前から震災発生時の写真や動画素材を360度に配置したVR体験をはじめ、震災から復興の過程と被災地点の現在の様子の体験、震災の教訓を継承するメッセージ、防災教育クイズといった内容だ。

また、イベント「078」における「あなたが伝える阪神・淡路大震災-復興VR」体験の実施日時は、4月28日が13:00〜18:00、4月29日が10:00から18:00(コンテンツ内容は1回5分程度)。実施場所はデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)。

なお、各者の役割は、神戸市がVRコンテンツ原案作成および監修、震災資料の提供を行い、KDDIが高解像度VRシステム開発やVRコンテンツ作成、078イベント出展。