ファミリーマートとパナソニックおよびパナソニック システムソリューションズ ジャパンは、IoTを活用した次世代型コンビニエンスストアの実現に向けた実証実験店舗として、4月2日に、ファミリーマート 佐江戸店(神奈川県横浜市都筑区)をオープンすると発表した。

  • ファミリーマート佐江戸店 外観イメージ

実店舗運営によって、「接客業務」「従業員オペレーション」「売り場づくり」「バックヤード業務」のノウハウと現状の課題を自ら習得・把握し、それらを「IoT活用」「画像分析」「顔認証決済」「導線改善」「データ収集・活用」に加え、「空間演出」などのさまざまな保有技術とスキルによるソリューションで改善することで、「省力化・ローコスト運営」「店舗の付加価値拡大」「顧客満足度向上」の実現を目指す。

具体的には、画像処理による商品読み込みやディープラ-ニングを応用した顔認証により、経年変化やメガネなどにも影響されない決済を実現するほか、店舗内をカメラやセンサーでセンシングし、従業員はウェラブル端末で店内状況を把握する。

また、価格表示やPOPの作成・入れ替えを電子棚札で電子化。店内のカメラやセンサーによる滞留ヒートマップなどを使って、店舗レイアウトや棚割り、品揃えを柔軟に実現するという。

そのほか、スマートフォンアプリで注文・決済した商品をピックングして配達するモバイルオーダーを実現する(配達先は限定)。

  • 導入ソリューション全体像

今後両社は本店舗の運営を通じて、店舗運営に関連するさまざまな社会課題に対する解決策を見出し、ファミリーマート他店舗への展開を図ることで、日本国内での「顧客視点」による次世代型店舗ビジネスを確立するとしている。