資生堂は4月1日、資生堂(中国)投資有限公司を通じて、3月31日にAlibaba Group Holding(アリババグループ)と戦略的パートナーシップの実現を目的に戦略業務提携を締結した。また、提携の実行のため、中国浙江省・杭州のアリババグループ本社の近隣に、同社との提携業務に特化した「資生堂×アリババ戦略連携オフィス」を新設した。

今回の戦略業務提携の締結により、資生堂の研究開発力と、アリババグループの持つビッグデータと消費者インサイトを融合することにより、商品開発、ブランドマーケティング、Eコマース、CRMなどの幅広い領域を強化。これにより、中国市場向けの新商品開発や、中国の消費者のニーズに適したサービス提供を行い、若年層などの新たな顧客層の獲得を目指す。

アリババグループとの共同開発商品の第1弾として、ヘア・ボディケアブランド「アクエア(AQUAIR)」より、シャンプー(Mild and Refreshing Scalp Shampoo)とトリートメント(Essence Oil for Split Ends)を9月からアリババグループのTmall(天猫)で独占販売する。

  • ヘア・ボディケアブランド「アクエア(AQUAIR)」

    ヘア・ボディケアブランド「アクエア(AQUAIR)」

頭皮や枝毛などの悩みに対応するヘアケアの新商品は、アリババグループの天猫新商品開発センター(TMIC)と連携し、7億人近くの消費者のビッグデータを活用した商品開発プロセスにより実現し、今後は共同開発する商品をさらに拡充することで、アリババグループとのアライアンスを強化していく考えだ。