凸版印刷は3月27日、BtoC領域のデジタルメディア事業に特化した新会社「株式会社ONE COMPATH(以下、ONE COMPATH)」を立ち上げ、4月1日より事業を開始すると発表した。

  • 左から、凸版印刷 常務執行役員 坂井和則氏、ONE COMPATH 代表取締役社長CEO 早川礼氏

同社はこれまで、情報コミュニケーション事業や生活・産業事業、エレクトロニクス事業の各分野において、社会の急激なデジタル化に向け、既存事業とデジタルの融合を進めてきたという。この取り組みを同社では、トッパン・デジタルトランスフォーメーション(以下、T-DX)戦略として定義。今後、T-DX戦略を拡大し、BtoC領域でのIT市場へ本格参入する。

具体的には、生活者と直接接点を持つデジタルメディア事業を、トッパングループ全体のT-DX戦略のけん引役となる重要な領域と位置付け、月間1100万人が利用する電子チラシサービス「Shufoo!」を同社のグループ会社マピオンに事業承継し、マピオンを母体とした新会社を立ち上げるに至った。

新会社は「ワンマイル・イノベーション・カンパニー」をビジョンに掲げる。普段の買い物や子育て、学校、休日のお出かけ、趣味など身の回り(ワンマイル)でおきることに着目し、最もユーザーに身近なところからイノベーションを起こしていくことを目指していく。

新会社の資本金は6億円で、2019年4月時点の従業員は116名(出向含む)。