凸版印刷は2月19日、岩手銀行と、国内・海外からの観光客を地域経済の活性化につなげるため、キャッシュレス環境の整備に向けた連携を行うと発表した。

これによると岩手県は、1月30日より開始した花巻~上海間の就航により、中国人観光客の増加が見込まれているという。中国はキャッシュレス決済が普及していることを考えると、観光客の消費を促進するためには、中国人向けキャッシュレス環境となる「Alipay(アリペイ)」「WeChat Pay(ウィーチャットペイ)」の普及が喫緊の課題となっている。

一方の岩手銀行は、県内および近隣地域の観光関連事業者に多くのネットワークを保有し、それら企業へのサービス提供を通じ、地域経済の活性化に貢献することができる。また、凸版印刷は決済だけでなく、訪日外国人向け多言語コミュニケーションなどのサービスを展開してきた。

今回の連携では、Alipayなどのキャッシュレス関連サービスの整備および、決済を軸にした店舗への送客サービスを提供することで、岩手県における観光消費の拡大と観光地域づくりによる地方創生を推進していく予定だ。

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