米国SAS Institute(以下 SAS)は3月25日、ソフトウェアイノベーション、教育、専門サービスなどを通じて、今後3年間でAI分野に10億ドル(約1100億円)を投資することを発表した。

今回、SASのAIへの10億ドル投資は、同社がグローバルなAIへの取組みで継続的に成果を上げている研究開発 (R&D)、AIを理解し恩恵を受けるための顧客ニーズに対応する教育イニシアチブ、AIプロジェクトに対する顧客の利益を最適化するための専門サービスという3つの分野にフォーカスして行われるという。

AIの機能をSASのプラットフォームやデータ管理、カスタマー・インテリジェンス、フロード&セキュリティインテリジェンス、リスク管理のためのソリューションに組み込むだけでなく、金融サービス、官公庁、ヘルスケア、製造、小売など業界向けアプリケーションを提供していくという。

SASでは今後、AIのスキル向上のための組織に合わせたカリキュラム、アナリティクスの専門家などがAIや機械学習における価値の高い資格を得られる認定プログラム、そしてデータサイエンス関連のスキル分野の博士号保有者や高度なエキスパートを揃えたセンター・オブ・エクセレンスを提供予定だとしている。

また、投資の一環として、プロフェッショナルサービス、センター・オブ・エクセレンス、教育、研究開発へのリソースを追加し、AIの専門知識の一層の強化も進めていくとしうことだ。

なお、同社のCEOであるジム・グッドナイト氏は次のように述べている。「SASでは、お客様の成功のために尽力しており、今回の投資はそうした当社の真摯な取り組みを改めて示す例だと言えます。SASは、AIにおける革新的な機能により、不正行為の防止、致命的な疾患との闘い、リスク管理の向上、顧客企業や市民にとって手本となるようなサービスの提供など、企業のビジネスを支援します。」