Tecmint.comは3月19日(米国時間)、「Best Command Line Download Accelerators for Linux」において、Linuxで利用できるダウンロードコマンドを4つ紹介した。wget、curl、aria2c、axelが取り上げられている。

コマンドの主な説明と掲載されている主な使い方は次のとおり。

コマンド 内容
wget HTTP、HTTPS、FTPなどに対応したダウンロードコマンド。バックグラウンドでもフォアグラウンドでも動作することが可能で、ログアウトした状態でダウンロードを継続したい場合などに便利
wget -h wgetコマンドには多数のオプションが用意されている。-hでヘルプを表示させどのようなオプションが利用できるのかを確認できる
wget URL 指定したURLのコンテンツをダウンロードする、最も基本的な使い方
wget -i list.txt list.txtにはURLが書き込まれており、そのURLのコンテンツを順次ダウンロードする
wget -b URL URLのコンテンツをバックグラウンドでダウンロードする
wget ftp://ユーザー名:パスワード@ホスト名:/パス FTP経由でのダウンロードを実施する
wget -br URL 指定されたコンテンツがディレクトリだった場合、バックグラウンドで再帰的にコンテンツをダウンロードする
コマンド 内容
curl DICT、FILE、FTP、FTPS、GOPHER、HTTP、HTTPS、IMAP、IMAPS、LDAP、LDAPS、POP3、POP3S、RTMP、RTSP、SCP、SFTP、SMB、SMBS、SMTP、SMTPS、TELNET、TFTPなど複数のプロトコルに対応したダウンロードコマンド。サーバ間でデータ転送を実施することができる
curl -O URL 指定したURLのコンテンツをダウンロード
curl -o ファイル名 URL 指定したURLのコンテンツをダウンロードして指定したファイルに保存する
curl -C - O URL 指定したURLのコンテンツダウンロードを再開
コマンド 内容
aria2c HTTP、HTTPS、FTP、SFTP、BitTorrent、Metalinkなどに対応したマルチプロトコルダウンロードコマンド。複数の場所から同時にダウンロードを実施できるという特徴がある
aria2c TorrentURL Torrentファイルをダウンロード
aria2c -i list.txt list.txtに記載されたURLのコンテンツをダウンロード
aria2c -c URL 指定したURLのコンテンツダウンロードを再開
aria2c --http-user=ユーザ名 --http-password=パスワード URL 指定したURLのコンテンツを指定したユーザ名とパスワードを使って認証したのちダウンロードする
コマンド 内容
axel 複数の接続を用いることで同時にダウンロードを実施し、ダウンロードの高速化を実現するダウンロードコマンド
axel URL 指定したURLのコンテンツをダウンロードする、もっとも基本的な使い方
axel --max-speed=BytePerSec URL ダウンロードの最大ダウンロード速度(バイト/秒)を指定してダウンロードを実施
axel -o ファイル名 URL 指定したURLのコンテンツをダウンロードして、指定したファイル名で保存する
  • curlコマンドの実行サンプル

    curlコマンドの実行サンプル

aria2cやaxelはダウンロードを複数の場所から同時に行う機能を提供しており、ダウンロードの高速化が見込めるとされている。こうしたコマンドを使って日常的にファイルをダウンロードしているのであれば、aria2cやaxelを利用してダウンロード時間を短縮化できる可能性がある。