大日本印刷は4日、米小売り大手のKroger(クローガー)と日本国内向けシェルフ型デジタルサイネージの共同研究を開始したことを発表した。

商品棚に表示するプライスカードに価格や成分、プロモーション情報などが動的にディスプレイされる「EDGE」(Enhanced Display for Grocery Environments Digital Shelves)は、米Krogerが2012年に試作の開発に取り組み、現在ではスマートフォンアプリ「Scan, Bag, Go」と連動したレジ支払いや購買体験、店舗側のPOSや棚割システムと連動した情報表示と、トータルで店舗のデジタル化を進められるシェルフ型デジタルサイネージシステム。大日本印刷は、2016年にディスプレイ部の小型プロジェクター向けの透過型スクリーンを開発しており、「EDGE」の商品棚に短焦点、広投影角でクッキリとした映像を表示させている。

  • EDGE導入イメージ(同社資料より)

    EDGE導入イメージ(同社資料より)

今回、両社は日本向けのシェルフ型デジタルサイネージ開発に向け共同研究を開始。2019年末のサービス開始を目標にしているほか、ビデオ画像による顧客行動分析、店舗内のIoT機器センサーネットワーク構築による在庫管理、レジでの顧客自身による商品スキャン、決済システムなど多岐にわたる日本市場向けソリューションの研究に取り組む。