東日本電信電話(以下 NTT東日本)は2月26日、成田国際空港第一ターミナルビル南ウイング1階に4月3日より設置されるIoTを活用したトイレ「experience TOTO」に、トイレの混雑状況をデジタルサイネージにリアルタイムに一覧表示するサービスをバカンと共同で提供することを発表した。
併せて、同トイレにウォシュレットの操作ができる多言語対応タブレットリモコンの導入も進める。
提供するサービスは、トイレ内の個室に設置したセンサーで各トイレの利用状況を、天井に設置したセンサーで行列状況をリアルタイムで把握し、トイレ入口両脇に設置したサイネージにてリアルタイムで表示するというもの。サイネージには、日本語のほか、英語・簡体字中国語・繁体字中国語・韓国語の計5言語で混雑情報が表示される。
また、併せて提供する多言語タブレットリモコンも5言語に対応。初めてウォシュレットを利用する訪日外国人でも快適に使用することができるほか、ウォシュレットの紹介動画の視聴も可能だ。
なお、今回の取り組みでNTT東日本は、トイレのICT化に伴う運用・保守・施工サポートのほか、タブレットの提供とネットワークに関わるコーディネートを支援。同サービスのIoT基盤となる「フレッツ光」「ギガらく Wi-Fi」の提供およびソリューション全体の運用サポートも行っていく。
一方、バカンは、IoTを活用したトイレの混雑情報を検索できるプラットフォームと、空満表示を実現するセンサーやクラウドサービスの提供を担う。加えて、トイレを操作するタブレットリモコン用アプリケーションを開発も担当する。
今後は、サービスを通じて取得したトイレの利用状況データを活用し、混雑緩和のための企画や各個室の使用頻度に応じた保守メンテナンスの提案など、トイレ利用者の満足度向上に向けて企画していく予定だ。