Malwarebytesは1月23日(米国時間)、「2019 State of Malware report: Trojans and cryptominers dominate threat landscape - Malwarebytes Labs|Malwarebytes Labs」において、2018年のサイバー攻撃を分析したレポートを公開した。
2018年の分析結果や最近のトレンドなどから、2019年に予測されるサイバー攻撃なども紹介している。2019年に流行が予測されているサイバー攻撃やセキュリティトレンドは次のとおり。
- マルウェアバイナリファイルの生成に人工知能(AI)が使われるようになる
- マルウェアに感染させる方法として、EternalBlueまたはcopycatがデファクトスタンダードとなる
- サウンドブロガーのような検出を回避するタイプの攻撃が増加する
- Webブラウザで実行するタイプのデスクトップ向け仮想通貨マイニング(少なくともコンシューマサイド)が消失し、IoTなどより効率的なプラットフォームを対象に行われるようになる
- さらに多くのIoTデバイスが不正侵入を受けIoTボットネットの構築に利用される
- デジタルスキミングの頻度が増えるとともに手口がより洗練される
- BYOSによるセキュリティ脅威がさらに増加する
サイバー攻撃の流行は情勢に合わせて機敏に変化する傾向が強い。一時的に猛威を振るった攻撃であっても、効果的な攻撃が行えない状況になるとすぐに変わっていく傾向が見られる。サイバー攻撃の目的も多様化するなど、組織におけるセキュリティ対策はより難しい状況になってきている。