西菱電機は12月19日、広域なネットワークを自社専用回線として利用でき、検証後もデバイスや環境はそのまま使用できる「プライベートLoRaWAN検証キット」の提供を開始したことを発表した。

  • LoRaWAN 検証キットの基本構成

    LoRaWAN 検証キットの基本構成

LPWANの中でも「LoRaWAN」は、利用者が自由にネットワークを構築できるのが特長だが、多くは商用サービスで提供される。そのため、携帯電話のような公衆網であること、LoRaWAN事業者によるゲートウェイ設置エリアで利用すること、LoRaWANの通信料が発生することの3点が課題となっていた。

提供を開始した「プライベートLoRaWAN検証キット」は、こうした課題を解決するもの。LoRaWANの通信料がかからないのでランニングコストを抑えられ、広域なネットワークを自社で構築できる。検証後もそのまま使用できるため経済的であるという特長がある。

基本構成としてIoTデバイス、LoRaゲートウェイ、LoRaWANサーバ、IoTダッシュボードを提供し、ゲートウェイは屋内用と屋外用の2種類の中から設置環境に合わせて選択できる。

提供価格は、検証キット一式が屋内用598,000円、屋外用798,000円。オプションのIoTデバイス用の追加センサーとして、照度センサーが27,000円/個、CO2センサーが32,000円/個、BLE土壌湿度センサーが45,000円/台。このほか、オンサイト検証サポート、オンプレミス型サーバ接続、その他のデバイスは個別見積もり。