SAS Institute Japanは9月20日、ハイパー・コネクテッド・マーケティング・オートメーションを実現する新しい「SAS Customer Intelligence 360」を発表した。また、国内に新たにデータセンターを構築することもあわせて発表した。
新しい「SAS Customer Intelligence 360」は、6つのモジュールから構成され、基本ソリューションである、デジタル・マーケティング「SAS Customer Intelligence 360 Engage」、アクセスログ解析「SAS Customer Intelligence 360 Discover」、クロスチャネル・キャンペーン管理「SAS Marketing Automation」、オペレーション管理「SAS Marketing Operation Management」を「SAS Customer Intelligence 360」に統合、機能強化した。
機能強化としての大きなポイントは、オンプレミスのデータ利用が可能なった点。これは、オンプレミス型キャンペーン管理モジュール「SAS Marketing Automation」を統合することで可能にした。これにより、オンプレミスのデータをデータ変換アプリを作成することなく、APIを通して利用できるという。また、社外データについても、API連携のハブとなる「SASR Real-Time Decision Manager」との連携により、外部パートナーの顧客接点、IoTデバイスとリアルタイムで連携することが可能となった。
同社では、これにより、あらゆる顧客接点のデータを活用し、リアルタイムでレコメンドなどのアクションを採ることができるとする。
また、管理ツールを一つに統合し、より簡易な操作性を実現。なお、この統合に伴い、「SAS Marketing Operation Management」は、「SASR Customer Intelligence 360 Plan」にモジュール名が変更となった。
米SAS Institute シニア・ディレクター ミッシェル・エガース (Michele Eggers)氏は、「日本にデータセンターを開設し、日本のCustomer Intelligence 360を支援し、ハイパー・コネクテッド・マーケティング・オートメーションを実現する。Customer Intelligence 360はモジュールのアプローチをとり、既存のマーケティングプロバイダがやっていなかった領域をカバーする。これにより、ビジネスニーズに応え、成長していくことが可能だ」と語った。