LiveRidge(ライブリッジ)は3日、静岡県藤枝市との共同事業として、LoRaWAN、Sigfox、LTE-Mを活用した「高齢者見守りサービス実証実験」を9月より実施することを発表した。
今回、ライブリッジが実施する「高齢者見守りサービス実証実験」は、複数のLPWA通信方式から取得したGPS位置情報等のセンサー情報を1つのマップ上で統合表示できるIoTクラウドシステムである「SmartMap」を活用し、認知症等により行方不明になる恐れがある高齢者の位置情報を家族が確認できるIoT見守りフィールドを藤枝市に構築するもの。
この事業を通じ、高齢者を地域で支える「地域包括ケアシステム」におけるIoT活用の可能性と、藤枝市の高齢者支援施策の充実をはかるという。実証実験の結果および取得データの検証を通じ、認知症高齢者やその家族が安心して生活を継続し、万が一の際には地域の人々が連携して助け合える地域・社会の実現を目指すとしている。
実証期間は2018年9月〜2019年3月。モニタリング内容は、利用状況の記録(位置を確認した日、発見にかかった時間、発見場所、充電頻度等)、アンケート(端末の携帯状況、管理面、使用感について、数回程度実施)。
利用端末はブザー型、カード型、タグ型、シューズ型、シューズ取付型、バンド型の6タイプで各端末20名。シューズ型は7人、バンド型・シューズ取付型は合わせて20名。2018年9月中旬から藤枝市認知症見守りネットワーク登録者等を対象に先行実施し、10月よりモニター公募を開始する。
対象者の条件は、道に迷ったり自宅がどこかわからなくなったりする可能性がある高齢者等/藤枝市の介護保険被保険者/家族等が対象者の位置情報等をパソコンやスマートフォンなどで確認できること/実証実験期間中、ご家族等がアンケートに協力できること——となっている。