ESETは8月16日(米国時間)、「Data records exposed hits the 2.6 billion mark, still well below 2017 level」において、2018年上半期において26億件のデータレコードが漏洩したと伝えた。データはRisk Based Securityの報告したレポートに基づくとしており、2308件のデータ漏洩インシデントの結果、合計で約26億のユーザレコードが漏洩したと説明している。

Risk Based Securityのレポートによると、2017年上半期は2439件のデータ漏洩インシデントが発生し、その結果、60億件のデータレコードが漏洩したという。2018年上半期におけるデータ漏洩の件数は2017年上半期よりも低い値にとどまった。しかし、ESETはこの件数の減少をもって楽観視できないと指摘している。

2018年上半期の最大のデータ漏洩インシデントはインドのバイオメトリックデータースであるAadhaarから起こったものとされており、このインシデントで11億9000万件のデータレコードが漏洩した。2017年と比べてデータ漏洩の件数は減少しているものの、依然として高いレベルでデータ漏洩インシデントが発生している。