エネルギア・コミュニケーションズ(エネコム)は7月31日、とびしま柑橘倶楽部と連携し、傾斜地におけるレモン栽培の「見える化」など労働生産性向上などに向けてIoTを活用した実証実験を開始した。

  • 実証実験の概要

    実証実験の概要

昨今、レモン生産者の高齢化などにより、国内の安心安全なレモンの安定的な生産が難しい状況となっているほか、レモン生産量が国内1位の広島県における生産の中心は島しょ部で傾斜地でも多く栽培されているという。

とびしま柑橘倶楽部では、大崎下島を含むとびしま地区のレモン生産者と一体となり、レモンの生産・流通や6次産業化などによる農業経営の安定化を目指している。

エネコムは、とびしま柑橘倶楽部と連携し、これまで取り組んできた ICTの知見や経験を活かし、傾斜地レモン栽培において「レモン栽培環境・プロセスの見える化」による労働生産性向上や、レモンの高品質化につながる「生産者ノウハウ(匠の技)の継承」を支える仕組みづくりに関して、各種センサやLPWAネットワークなどIoTの有効性について実証実験を行う。

実証期間は7月31日~2019年3月末を予定し、場所は広島県呉市豊町(大崎下島)、各者の役割として、とびしま柑橘倶楽部は実証圃場の提供、レモン栽培ノウハウの提供、エネコムは各種センサ(温湿度、土壌など)、LPWAネットワーク、アプリケーションなどIoT環境を提供する。