住信SBIネット銀行は7月6日、生体認証技術を有するLiquidとオンラインで完結する本人確認手続きの導入検討をはじめとしたFinTech事業領域の新技術・新サービスの開発を共同で推進していくことを目的として基本合意書を締結した。
今回、両社は「オンラインで完結する本人確認手続きの検討」「生体情報を用いた取引時認証手段の検討」「指紋決済サービス『PASS』への住信SBIネット銀行口座払いの導入検討」の3点について基本合意した。
オンラインで完結する本人確認手続きについては、Liquidの人工知能(AI)や顔認証技術をベースとした「オンラインでの本人確認サービス(LIQUID KYC)」を活用した銀行口座開設の方法を検討。
生体情報を用いた取引時認証手段では、Liquidの画像解析技術を活用した新たな取引時認証手段を検討する。PASSへの住信SBIネット銀行口座払いの導入に関しては、住信SBIネット銀行が提供する即時口座振替APIとPASSの接続を検討していく。
政府の成長戦略「未来投資戦略2017」では「FinTechに対応した効率的な本人確認の方法について検討」と言及されており、FinTech時代のオンライン取引研究会においてもオンラインで完結する本人確認手続きの導入が議論されているという。
7月2日には「犯罪による収益の移転防止に関する法律施行規則の一部を改正する命令案」に対する意見の募集も開始されている。今後、両社は顧客により利便性・安全性の高いサービスを提供すべく、オンラインで完結する本人確認手続きなどの検討を進めていく方針だ。