NECは6月26日、なりすましメール詐欺などの対策となる送信ドメイン認証(DMARC)に対応した統合型システム「Application Platform for なりすましメール対策」を同日より販売開始した。
新製品は米Cloudmark社のメールセキュリティソフトウェア「Cloudmark Security Platform for Email」をアプライアンス化したもので、メール通信経路の暗号化技術(STARTTLS)に加え、複数の送信ドメイン認証技術(SPF/DKIM/DMARC)にも対応したメール送信が可能。
なりすましメール対策として普及している送信ドメインの相互認証技術としてSPFやDKIMがあるが、メールサーバの設定やメールの配送経路によっては正しいメールが受信側で判断できず、意図しない認証結果になるなどの問題があったという。
新システムは、SPF/DKIM両認証技術の結果を利用して認証に失敗したメールのアクセス制御を行い、その認証結果を共有するDMARC認証技術に対応したメールセキュリティソフトウェア「Cloudmark Security Platform for Email」を、アプライアンス製品として提供する。また、メール送信時の通信の暗号化技術STARTTLSに対応する。
DMARC認証を導入している企業・組織間であれば、受信時に認証NGとなったメールの制御が、送信側の指定ポリシーに従って可能だという。
価格(税別)は、インストール/初期設定済みのExpress5800サーバを提供する基盤セットモデルが350万円、初期設定済みのVMイメージを提供する仮想環境向けモデルが230万円。
また、NECのプロフェッショナル要員が、本アプライアンス製品導入時におけるメールの送信・受信設定をコンサルティングするサービスを、オプションとして提供する。