シュナイダーエレクトリックは6月25日、スマートファクトリーを実現するため「マシンソリューション」の導入を加速する「マシンソリューション・ラボ」を7月2日に東京、7月27日に大阪にそれぞれ開設すると発表した。
同社は、国内においてファクトリーオートメーション事業を強化するため、2017年に専門の組織となるインダストリー事業部を新設し、従来のプログラマブル表示器(HMI:ヒューマンマシンインタフェース)やシグナリング機器といった製品ポートフォリオに、新たにPLCやインバーターなどを拡充した。
また、2018年から「包装機」「ホイスト」「空調機」「搬送機」「ポンプ」「加工機」の6つのターゲットセグメントに対して、専門知識・経験を持つエンジニアが最適なマシンの構築をサポートするマシンソリューションの提供を開始している。
同社のマシンソリューションはTVDA(Tested Validated Documented Architecture:動作検証済み、評価済み、文書化済みのアーキテクチャ)と呼ばれる装置構成のひな型を用意しているのが特徴。
今回、開設したマシンソリューション・ラボでは、インバーター・セントリックTVDA(ホイスト、ポンプ、空調機向け)、PLC・セントリックTVDA(搬送機、加工機向け)、モーション・セントリックTVDA(包装機向け)の3構成のTVDAとソリューションに必要となるハードウェアおよびソフトウェアを準備し、導入前の動作確認・検証を行う。
これにより、ユーザーの仕様に最適な装置構成が容易に構築できるようになるため、装置開発のコスト削減と納期短縮が実現できるという。今後、同社ではマシンソリューション・ラボにより、年間100システム以上の導入を目指す方針だ。