昔は社内からWebページを閲覧するにも快適だったが最近異様にWebページへのアクセスが重い。そう感じたことはないだろうか。便利なネットワーク通信と言っても際限なく快適に使えるわけではない。Webページから配信される情報量も動画を筆頭に増加し続けている。インターネットからの情報収集の機会が増えるなか、ネットワークの遅延は業務にも影響しかねないことがある。セキュリティには欠かせないWindowsアップデートもそうだ。
横河レンタ・リースは、同社のデータレスPCソリューション「Flex Work Place」において、企業や組織におけるWindows 10のアップデートなどネットワーク負荷を低減するソリューション「Flex Work Place Unifier Cast」を11日より提供開始することを発表した。
「Flex Work Place」は、ネットワークやクラウドへデータを保存、各PC端末にデータを保存しないことで紛失や盗難による情報漏えいや標的型攻撃の際の迅速な対応と運用負担を軽減すると同時に、クラウドによるスマートデバイスによる閲覧などの利便性を確保できるソリューション。ローカルではディスクへの書き込みは不可、RAMによる運用で端末にはデータを残さない"データレスPC"を実現する。
新たに発表された「Unifier Cast」は、セキュリティ確保のために生じるWindows 10のアップデートの管理者の運用負荷、ネットワーク負荷の問題などを軽減するもので、アップデートデータのPC間伝搬、ファイルの分割配信、配付対象のグループ分け、ダッシュボードによる可視化、などの技術により集中するネットワーク負荷軽減を実現している。
同社では、製品提供の背景として半年ごとの大型アップデートや最大18カ月のサポートなど企業内におけるWindows 10のメリットがイノベーションや生産性の向上、セキュリティと各分野で期待される一方、企業内では大型アップデートの配信タスクが運用工数を増加させており、新たな運用体制が求められることを述べている。