NTTデータ・グローバル・テクノロジー・サービス・ジャパン(NTTデータGTSJ)は5月1日、東京都主税局が実施する「納税者からの一般的な問合せに対して自動応対を行うチャットボットの実証実験」に参画すると発表した。
東京都は『見える化改革報告書「税務行政」』(2017年12月公表)における改革の1つとして「納税者からの意見・要望等を反映させる仕組みを構築し、更なる納税者サービスの向上へつなげていく」ことを掲げ、AIなど最新のICT技術により、実現の可否について検討を進めている。
今回、改革の取り組みの1つとして東京都は「納税者からの一般的な問合せに対して自動応対を行うチャットボット」をテーマに実証実験の協力者を公募し、そのうちの1社としてNTTデータGTSJが選定された。
実証実験は参画する複数社で分担され、NTTデータGTSJは「自動車税に関する案内」を担当。東京都はこれまでに蓄積されている自動車税に関わるFAQを提供し、NTTデータGTSJはNTTドコモの開発したチャットボットプラットフォーム「Repl-AI(レプルエーアイ)」を活用することで、一般的な問い合わせに対して自動応対を可能とするチャットボットの構築を実施する。
納税者は、東京都の公開ホームページ上のリンクからチャットボットへアクセスし、納税者から入力された問い合わせに対して、チャットボットが回答を行う。
実証実験では、実際に納税者からの問い合わせをチャットボットが応対し、休日・夜間をはじめ時間外の応対を可能とするほか、ホームページでの検索が不慣れな納税者でも簡単に回答を得られるなど、納税者向けサービスの向上に効果的か検証する。
主税局のホームページでは5月1日~5月21日、6月4日~6月15日の期間にチャットボットの一般公開を予定しており、今後は実証実験の結果を踏まえ、納税者サービスへの活用を検討していく方針だ。