NVIDIAの米国の「GTC 2018」が開幕した。会場は、シリコンバレーの中心であるSan Jose市のMcEnery Convention Centerである。USで開催されるGTCの会場としては定着した感があるが、参加人数が8000人という巨大規模に拡大すると、ホテル事情も厳しくなり、今年は、NVIDIA Japanのサポートスタッフも会場に徒歩圏内のホテルに泊まれないという事態になってきているようである。

  • GTC 2018の会場のMcEnery Convention Center

    GTC 2018の会場のMcEnery Convention Center。見かけは前年と変わらない

GTC 2018は、「AI & Deep Learning Conference」と銘打っている。NVIDIAのセッションや一般の論文発表もAI & Deep Learningがオンパレードで、3Dグラフィックスやゲーミング、GPUアーキテクチャやCUDAの関係の発表は、見つけるのに苦労するほど僅かしかない。AI & Deep Learningで先頭を走るNVIDIAとしては、ここでさらに力を入れて、他を引き離して、トップの位置を固めようという作戦のようである。

GTC 2018では978件(ポスター発表なども含む)の発表が行われる。仮に1つの発表を見聞きするのに平均10分かかるとしても、全体では約163時間で、1人では4日の会期をフルに使っても20%の発表しかカバーできない。参加者だけでなく、発表数という点でも、GTC 2018は巨大学会である。

  • 大勢の参加者でにぎわう中央通路

    大勢の参加者でにぎわう中央通路。両脇にポスター発表が見える

3月26日からカンファレンスは始まるのであるが、GTCのハイライトは27日の9時からのJensen Huang創業者兼CEOのキーノート発表である。AI & Deep Learning Conferenceと銘打っているので、それに沿った話に多くの時間が費やされると予想されるが、どのような取り上げ方になるのか興味深いところである。