デルとEMCジャパンは3月20日、都内で2018年度事業方針説明会を開催した。説明会にはデル 代表取締役社長の平手智行氏、EMC ジャパン 代表取締役社長の大塚俊彦氏が出席した。
国内における2017年度のハイライトと2018年度の戦略
はじめに、大塚氏が2017年度の国内におけるハイライトについて触れた。同社ではシェアを倍増することを目的に「2x2戦略」として5つの取り組みを実施した。
同戦略の1つ目は両社のパートナーシップを活用し、市場に届ける価値の最大化を図り、2つ目はデジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するコンサルティング・アプローチの強化など顧客企業とのパートナーシップ、3つ目はSI/リセラーとのパートナーシップによる全国規模でのカバレッジ強化、4つ目はITの戦略的活用を推進する企業とのパートナーシップ、5つ目は通信キャリア・クラウドプロバイダーとの戦略的パートナーシップとなる。
これらの施策により、14世代「PowerEdge」サーバ、VMAX、XtremIO、Unity、Isilonをはじめとしたオールフラッシュストレージ製品の拡充、CI/HCIの製品ラインアップ拡張などを発表している。
また、主要製品の24時間365日サポートするジャパンサポートセンターを設立したほか、コンサルティング、導入支援サービスなどのサービスメニューの統合、Virtustreamの日本国内戦略協業の発表、社内基盤・機能統合として新しいオフィス環境「Connected Workspace」を設け、製品・サービス・機能統合の成果を強調した。
同氏は「着実に実行できたと実感している」と胸を張る。このような取り組みの結果、全社的に2桁成長を達成し、CI/HCIの対前年比成長率は4倍、オールフラッシュは63%、サーバは17%、OEM/IoTは同37%と事業は堅調に推移したという。
一方、2018年度の戦略テーマとして大塚氏は「『Making IT REAL(変革を本物にする)』を支援し、DX、ITトランスフォーメーション、ワークフォーストランスフォーメーション、セキュリティトランスフォーメーションの4つのトランスフォーメーションアジェンダを掲げる」と、意気込む。
これを実現するために、4つのトランスフォーメーションの推進とコンサルティング・提案型ソリューション営業を強化する「顧客の変革に貢献する真のパートナー」、すべての市場セグメントのカバレージ強化、営業体制の継続的な増強を行う「マーケット・カバレージの拡大」、製品ポートフォリオ全般にわたるパートナーとの協業拡大を図る「パートナーとの協業の拡大」、サービス力強化を実践する「ライフサイクル全般にわたる顧客満足度の強化」、日本初の先進イノベーションプロジェクト推進、先進事例を発信する「Dell EMCブランドの強化」の5つの戦略に取り組む。