LLVMプロジェクトは3月13日(米国時間)、「LLVM Project Blog: DragonFFI: FFI/JIT for the C language using Clang/LLVM」において、現在開発が進められているDragonFFIの現状について伝えた。

DragonFFIはC言語外部関数インタフェースライブラリで、さまざまなプログラミング言語からC言語の関数を呼び出す機能を提供する。現段階ではPythonバインディングが実装されている。

DragonFFIを利用することで、C言語で開発されたライブラリをPythonなどほかのプログラミング言語から直接利用することが可能になる。C言語で開発されたライブラリを利用することで、インタプリタ言語などからより高速な処理を実現できる可能性がある。

  • DragonFFIを使ってPythonからCライブラを使用した場合の例 - 資料: LLVMプロジェクト提供

    DragonFFIを使ってPythonからCライブラリを使用した場合の例 - 資料: LLVMプロジェクト

LLVMプロジェクトは、DragonFFIを利用することでデバッグ機能を向上させることができる可能性があるほか、ほかのプログラミング言語においてJIT機能を利用することなど、さまざまな応用が可能になると説明。DragonFFIは開発段階にあるが、LLVM関連の機能を拡張することにつながる興味深いプロジェクトとしている。