Check Point Software Technologiesは3月12日(米国時間)、「Not a Bitcoin owner? You could (still) be at risk|Check Point Blog」において、仮想通貨の不正なマイニングを行う攻撃が急増していると伝えた。仮想通貨の不正なマイニングは2017年末から世界中で急増しており、2018年に入ってもその勢いは衰えていない。

同社はモニタリングの結果から、2017年11月末にBitconの価格が高騰してから、仮想通貨マイニング攻撃が急増したと指摘。不正なマイニングによって仮想通貨が得られることで、攻撃者は効果的に資金を得られるようになったため、仮想通貨マイニング攻撃が急増したものと見られる。

  • 暗号通貨マイニング攻撃数 2017年8月〜2018年2月 - 資料: Check Point Software Technologies提供

    暗号通貨マイニング攻撃数 2017年8月〜2018年2月 - 資料: Check Point Software Technologies

同社の公開した資料から、仮想通貨マイニング攻撃は日本においても高い割合で行われていることがわかる。

  • 暗号通貨マイニング攻撃の実施状況 2017年12月 - 資料: Check Point Software Technologies提供

    暗号通貨マイニング攻撃の実施状況 2017年12月 - 資料: Check Point Software Technologies

現在、Bitcoinの価格は高騰した時期と比べるとそれほど高くないが、仮想通貨マイニング攻撃が減少する気配は見えないようだ。仮想通貨のマイニングは現在のところ、犯罪とは見なされないところがある。広告に変わる収益源と考える向きもあり、法的整備も含めて今後対応が急務なリスクの1つになってきている。最近では、仮想通貨そのものを窃取する攻撃も発生しており注意が必要。