米IBMとセールスフォース・ドットコムは1月19日(現地時間)、両社の戦略的パートナーシップの強化について発表した。具体的には、IBM CloudサービスとIBM WatsonサービスをSalesforce QuipとSalesforce Service Cloud Einsteinに組み合わせることで、深いインサイトでコラボレーションの効果を高めることが可能となり、企業が顧客とつながることを実現するという。

今回のパートナーシップの強化とともに、セールスフォースはIBMをクラウドサービスプロバイダーとして優先的に選定し、IBMはセールスフォースをカスタマーエンゲージメントプラットフォームとして優先的に選定することを認定した。

戦略的パートナーシップの一環として、IBMはWatsonをQuip上で提供する「IBM Watson Quip Live Apps」を新たに構築。同jアプリは、Quipのドキュメント上に直接組み込まれることで、営業案件のあらゆるライフサイクルにまたがり、営業チームの活動に効果を発揮するとしている。

顧客は、Quipのドキュメント作成・編集プラットフォームで、あらゆるプロジェクトに関連するコンテンツを1つのドキュメント上に集約させることができ、複数のアプリやウィンドウを切り替えて業務を行う必要がなくなるという。

また、IBMとService Cloudとの最初の連携ソリューションとして、IBM WatsonとService Cloud Einsteinを連携させることで、AIによって次に取るべき最適なアクションを助言する新機能を両社で提供する。AI駆動型の予測分析により、直近の電話やチャットのやり取りをベースに、パーソナライズされた顧客本位の対応を実現することができ、顧客と強固な関係を構築することを可能としている。

両社が新たに提供する共同ソリューションにより、昨年発表したパートナーシップをさらに強化し、WatsonとEinsteinを連携させることにより、AI機能を拡張させ、企業の意思決定を支援していく方針だ。