Wineチームは2018年1月18日(米国時間)、「WineHQ - News - Wine 3.0 Released」において、Wineの最新版となる「Wine 3.0」の公開を伝えた。WineはLinuxやmacOS、*BSDなどのオペレーティングシステムでWindowsアプリケーションを実行するための互換レイヤ。Wine 3.0は1年間に渡る開発の成果物であり、6000を超える変更が施されている。
Wine 3.0の主な特徴は次のとおり。
- Direct3D 10およびDirect3D 11のサポート
- Direct3Dコマンドストリーム
- Androidグラフィックドライバ
- DirectWriteおよびDirect2Dのサポートの改善
Direct3D 12サポート、Vulkanサポート、AndroidにおけるDirect3D 12サポートを実現するためのOpenGL ESサポートはリリーススケジュールに間に合わなかったとし、次のリリースでの取り込みが予定されている。Wine 3.0の変更詳細は「Wine Announcement」にまとまっている。さまざまな実装が追加されているが、特に今回のリリースではグラフィック周りの実装が進んでいる。