Vivaldi Technologiesは2017年12月5日(米国時間)、「Vivaldi for Linux ARM, Raspberry Pi|Vivaldi Browser」において、Raspberry Pi向けのLinuxで利用できるVivaldiの提供開始を発表した。

実験段階と位置づけられているものの、すでにパッケージをダウンロードして利用できる状態になっている。RaspbianなどのディストリビューションにはChromiumが同梱されているが、同社はVivaldiのほうがカスタマイズオプションが豊富でRaspberry Piの用途に適していると説明している。

Raspberry Piは小型で廉価なロジックボード。PCとして利用するための機能を備えており、廉価であることから教育シーンから産業界での利用まで、さまざまなシーンで使われている。Vivaldi TechnologiesはRaspberry Pi向けのVivaldiの提供を開始することで、Vivaidiが使われるシーンを増やす狙いがあるものと見られる。

Net Applicationsの報告によれば、2017年11月におけるデスクトップ向けWebブラウザとしてのVivaldiのシェアは0.11%で15位。Vivaldi Technologiesはユーザーに多くのカスタマイズオプションを与えるとともに、ニーズの高いエクステンションはネイティブに実装することで実行速度の高速化を図るなど、玄人向けの取り組みを続けている。

Raspberry Pi向けのパッケージ提供を始めた背景には、より玄人受けするブラウザとしてRaspberry Piユーザーと相性がよいと判断したものと見られる。

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