楽天は11月30日、eギフトサービスを展開するギフティと連携して、レストランやファーストフードチェーンなどの実店舗にて利用できるデジタルチケットサービス「楽券(らっけん)」のシステムを開発し、本格的にサービスの提供を開始することを発表した。
「楽券」は、楽天が運営する「楽天市場」のシステムとギフティの有する法人を対象としたギフト販売システム「eGift System」を連携して開発されたもので、レストランやファーストフードチェーンなどの外食店舗を運営する企業向けは、「楽天市場」に出店することで、実店舗において利用可能なデジタルチケットを発行できるというもの。
「楽券」を導入した出店企業は、「楽天市場」から実店舗への送客を図ることができるようになるほか、オンラインとオフライン双方におけるお客様の消費行動分析データを活用し、より効果的なO2O(Online to Offline)のマーケティング活動を行うことが可能になる。
ユーザーにおいては、普段の飲食店での支払いに「楽券」を利用することで、「楽天市場」での事前購入となるため、「楽天スーパーポイント」を貯めることが可能。また、購入した「楽券」をSNSやメール経由で家族や友人にギフトとして贈ることもできる。
ユーザーは、「楽天市場」の「楽券」導入店舗ページでデジタルチケットを購入し、楽天会員ページ内の「楽券マイページ(my楽券)」上に表示される「楽券」画面を実店舗で提示して認証を受けることで、実際の商品と引き換えることができ、「楽券」の種類としては、一回券に加え、回数券にも対応する。
サービス開始時点では「すき家」「ミスタードーナツ」「串かつでんがな」「椿屋珈琲店」「焼肉安安」の5企業の外食チェーンが参加し、全国3100店舗を越える実店舗で「楽券」を利用できる。
また、来春には「サーティワン アイスクリーム」などが「楽天市場」に出店して、「楽券」を導入することが決まっており、今後、利用可能店舗を順次拡大させていく予定だとしている。