米Slack Technologiesは11月17日、ビジネス・コラボレーションツール「Slack(スラック)」の日本語版のサポートを開始した。無料版に加え、有償版も提供する。価格はスタンダード版が1ユーザー850円、プラス版が1ユーザー1600円、エンタープライズ版が応相談となる。

Slackの日本語版がついにローンチされた

Slackは、チーム内での調整や共有をスムーズにし、業務効率の改善に必要なサービスやツールとチームをつなげることで、生産性を高めてよりよい働き方をサポートするビジネスコラボレーションツール。

プロジェクト管理やメンバーの新規採用、コードの実装、予算案作成、新規オフィス開設などをサポートするほか、企業で利用するアプリケーションソフトウェアは日々増加し、個々人のプライベートSNSをビジネスで利用することも問題視されるなか、Slackによる一元化でこれらの課題も解決することができるという。

日本語版のローンチに伴い、Slack Technologies VP, Sales and Customer SuccessのRobert Frati氏は「日本では働き方改革により、組織のスピード向上・同期化・効率化を推進することを目指しているが、コミュニケーションの多様化・複雑化(LINEなど)に加え、アプリの増大化も課題もあり、結果として非効率な伝言ゲームが発生している。その結果、複数の情報源からいろいろな情報を探さなければならず、手間がかかり、適切に情報を引き出せていないのが現状だ」と指摘した。

Slack Technologies VP, Sales and Customer SuccessのRobert Frati氏

同氏によると、日本はAPAC最大の市場かつ、米国、英国に次ぎ、世界第3位の市場となっており、東京の週間アクティブユーザー数は33万人に達するという。今回、日本においてSlackを使いやすくするためローカライズしており、UIの内容を自然な日本語に翻訳。

例えばキーボードコマンドがどのように機能するかという日本人ユーザーの特性から「メッセージ送信」ボタンを構築するなど、日本の習慣を考慮した工夫を取り入れている。

また、カスタマーサポート、ヘルプデスクなども日本語に翻訳されており、日本円建てで請求書を発行することもできる。ちなみに筆者には「slackbot」から下記のようなメッセージが届き、日本語版の利用が可能になった。

slackbotから届いたメッセージ