東芝デジタルソリューションズは11月2日、画像を直接検索に用い、登録された画像の中から、類似した画像を検索・抽出できる「類似画像検索技術」を開発したことを発表した。
「類似画像検索技術」は、広く“線画”を対象としており、適用分野としては、企業や商品の商標登録、ロゴ、マーク、エンブレムなどをデザインする際に、類似デザインがないか事前調査するなど、著作物に関連したさまざまな分野で活用できるという。
これまで商標の調査業務では、図形分類などの専門知識を必要とし、ユーザーの負担や検索対象から漏れてしまうリスクの発生など、多くの課題があったが、「類似画像商標検索技術」は、画像を直接検索に用いることで、商標調査業務の負担や、類似発見漏れの発生が低減できる。また、複雑な背景に埋め込まれた部分的な画像も検出できるため、より精度の高い検索が可能になるという。
さらに同技術では、過去の類似判断結果で得られた結果をAIで学習させることで、類似判定の精度を向上させることができるとしている。