伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は10月30日、AIビジネスの拡大とAI人材の育成と強化を目的に、11月1日付けで「AIビジネス推進部」を新設することを発表した。

同組織では、「AI戦略策定、およびCTC独自のAIソリューションの開発」「AI開発支援」「外部パートナー企業との連携」「AI人材の育成」の4つの役割を担う。

AI戦略策定、およびCTC独自のAIソリューションの開発では、同社独自の技術体系「CTC Artificial intelligence Resolution Library & Architecture」に基づき、最先端のAI関連技術の検証を実施。顧客が短時間で利用できるように、サービス化やパッケージ化を行う。

AI開発支援では、I技術を活用した新製品・サービスの開発、業務効率化を検討中の顧客に対して、新組織の技術者と、インダストリー知識を有する各事業グループの技術者が連携し、AI導入・商用化の支援を行う。

また、外部パートナー企業との連携として最先端技術を有する国内外ベンチャー企業及びパートナー企業との提携・協業を推進し、パートナーとの共同ビジネスの展開や先進的な技術力の向上を図るという。

そのほか、専用の教育プログラムを開発・運営することで、需要が供給を大きく上回り深刻化するAI人材不足に対応し、社内外技術者の育成を進める。

同社ではすでに、AI分野で先進的な取り組みを行っているグリッド社との提携に基づく機械学習/深層学習フレームワーク「ReNom(リノーム)」の提供や、並列コンピューティングの先進企業である米NVIDIA社のAIスーパーコンピュータ「DGXシリーズ」の取り扱いに加えて、AI開発のプロセスと技術を体系化し、開発の基盤となるAIハイブリッドクラウド環境「CTC Integrated AI Platform Stack」の提供も開始している。

今後は、製造、流通、情報通信、金融、社会インフラ、エネルギーなど幅広い分野でAIビジネスを推進し、3年後に50億円規模のビジネスへ成長させることを目標としている。