Think Squares Projectは、新形態スクール「学び・舎」を展開するCore-Growと共催で、知的好奇心を満たす博物館「Think Square」のテストオープンを開催する。開催日時は11月19日10:00~20:00。開催場所は埼玉県・三郷のピアラシティ交流センター。

展示アイテム例。ラプラタカワイルカ頭骨(左)と、ナイルワニ頭骨(右)。

同テストオープンは、2017年夏、東京都・吉祥寺で実施したテストオープン時の「大人の知的な寄り道」というコンセプトに加え、子ども向け教育サービスへの活用の可能性を検討することを目的としたもの。展示テーマは、イルカを中心とした水生生物で、ラプラタカワイルカ頭骨、スジイルカ頭骨、ハナゴンドウ頭骨、ネズミイルカ頭骨、ナイルワニ頭骨、ジュゴン頭骨レプリカ、イクチオサウルス脊椎骨化石、鯨類脊椎骨化石などが展示される。

社会の発展に寄与すべく行われているさまざまな研究の成果は、生活に新しい気づきや利便性を供与している一方で、事業化の見通しが立ちにくい研究については、研究環境を継続していくための支援を得ることが難しい状況にある。特にこの傾向は、生物学を中心とした基礎研究の分野で強く、大学でも基礎研究を取り巻く環境が厳しくなるにつれ、研究を志す若手研究者が、研究の道を断念したり、博士号取得後に研究を続ける場所を確保できなくなったりするなどの状況を生んでいるという。

同プロジェクトは、研究の価値のひとつに、知的好奇心を満たす「面白さ」を社会に提供できることがあるという考えのもと、触れてもらい、その面白さを体験した人が増えることで、社会に基礎研究を支援する機運を醸成することを目的としている。従来の博物館の展示では難しい、標本に「触れる」ことにこだわり、自分の手に取り、さまざまな角度から見ることで研究者が感じている面白さや元々自身でも子供のころに経験した生物への新たな気づき、発見する楽しさの体感を提供価値としているということだ。