ZMPは10月6日、森ビルと共同で日本初の自動走行する宅配ロボット「CarriRo Delivery(キャリロデリバリー)」の実証実験を同8日から開始すると発表した。

「CarriRo Delivery」

CarriRo Deliveryは物流業界やフードデリバリー業界の配達員不足という課題解消に加え、買い物弱者と呼ばれる人々の日々の買い物を手助けすることを目指し開発と検証を続けている。宅配ボックスを搭載し、レーザセンサーとカメラで周囲環境を360度認識しながら最大時速6kmで自動走行し、荷物を目的地へ届けるほか、遠隔監視を行うとともに必要に応じて遠隔操作を可能にするという。

今回、業務効率化や利便性向上のために、新たな配達サービスの導入を検討している森ビルと共同で住む、働く、遊ぶ、学ぶ、憩うなど、さまざまな都市機能が高度に複合したコンパクトシティであり、垂直移動から平面移動まで、多様な物流形態を想定した実験が可能な六本木ヒルズにおいて、実際の街における技術面やサービス面の検証を実施する。

実証実験では、CarriRo Deliveryを使用し、六本木ヒルズ内の物流センターや店舗などから森タワー内オフィスに、エレベータを使用して書類をはじめとした荷物を配達する実験を実施。今後は、物流センターからテレビ朝日の社屋などの六本木ヒルズ内各施設に荷物を運搬する実験の開始を予定している。