NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は10月5日、横河電機、横河ソリューションサービスとともに、IoT/AI技術を連携させることで、製造業における生産技術の向上を目的にした高度EMS(エネルギー・マネジメント・システム)の構築に関する実証実験を2017年10月より開始すると発表した。

実験では、化学業界や紙パルプ業界をはじめとした工場で、電気・ガス・燃料などのエネルギー供給と生産稼働の連携で最大効率化を図る「生産プロセス-動力間連携制御技術」や複数の生産工程間の制御連携を最適化する「生産プロセス間連携制御技術」に、IoT/AI技術を活用し、高度EMS(エネルギー・マネジメント・システム)を構築することで、工場全体の最適化を目指す。

各社の主な役割として、横河ソリューションサービスは大規模工場をモデルとした生産制御技術の高度化を担当し、横河電機はプラントビッグテータ解析による「生産プロセス間連携最適化システム」の開発を行う。そしてNTT ComはIoT/AI技術を活用した「生産プロセスデータ解析支援システム」の開発を担当する。

実験概要と各社の主な役割

今後は、IoT/AIを活用したプラント制御高度化の技術確立・高度EMSの実用化に向け、実証実験で得られた成果と課題をもとに、横河電機および横河ソリューションサービスが持つ製造業における豊富な経験を活かし、さらなる検証を重ねていくとしている。