日本ジビエ振興協会は10月3日、ジビエ食肉トレーサビリティシステムにテックビューロのブロックチェーン製品「mijin」を採用し、2017年10月より試験運用を開始したことを発表した。

ジビエ振興協会では、適正に捕獲された野生鳥獣を衛生的に処理・加工し、流通規格に則った安心・安全な流通を構築することで、捕獲された野生鳥獣を地域の資産に変え、また健全なジビエ食肉流通のマーケットを創出することを目指している。そのためには加工地から消費地まで、流通するジビエ食肉に付随するデータを改ざんできない形で記録し、またそのデータの追跡ができ、ジビエ食肉の品質を担保するシステム実装が求められる。

今回の試験運用ではmijinブロックチェーンを用いることで、加工地で入力された食肉情報のデータ(日付、経由地、管理者、品目、数量、価格など)を取り扱う業者や最終消費者がトレーサビリティシステム上で閲覧・確認できるようになり、それをmijinブロックチェーンに記録した上で、トレーサビリティシステムでも扱う。仮にトレーサビリティシステムのデータベース上で改ざんされた場合は、mijinブロックチェーン上のデータとの差異を検知できるようになっているという。

試験運用のイメージ

同トレーサビリティシステムは試験運用を経て順次、全国で実サービスとして展開する予定だ。