ソフトバンクグループで位置情報を用いたビッグデータ事業を行うAgoopは9月29日、技研商事インターナショナル(GSI)と連携し、GSIのクラウド型地図システム「MarketAnalyzer Cloud 」にAgoopのメッシュ型流動人口データとPOIデータを搭載した「AGPackage - Marketing Specialist powered by MarketAnalyzer Cloud(AGPackage)」を同日より販売開始すると発表した。

これにより、商圏分析に特化したGSIのクラウド型地図システムに、Agoopが持つスマートフォンのアプリケーションから取得した位置情報を活用し、月別・時間帯別の人の滞留をメッシュ単位で可視化する「メッシュ型流動人口データ」と、3カ月ごとに更新する鮮度の高い「POIデータ(電話番号・郵便番号・緯度経度情報を含んだ全国の店舗・施設ポイントデータ)」を搭載することで、「新規出店」や「既存店分析」などの商圏分析をより高い精度で行えるようになるという。

Agoopの「メッシュ型流動人口データ」は、時間別や平日・休日別に人の滞留を把握できるため、人の多いエリアを時間・曜日ごとに調査して、新規出店時の場所選定に活用することが可能。また、100m・250m・500mの3種類のメッシュでデータを活用でき、より細かい分析ができる。

時間別メッシュ型流動人口データ

メッシュ型流動人口データと時間別推移グラフ

さらに、チェーン企業における既存店舗の売上情報をリスト化し、Agoopのメッシュ型流動人口データと照らし合わせることで、売上や人の滞留の多い順にランキングして、比較することができる。そのリストを用いて、例えば、ランチタイムの売上と流動人口を軸にしたポイントマトリクスを作成すると、ランチタイムに人の滞留が多いにもかかわらず売上が低迷している店舗などを見つけ出すことができるという。

既存店舗のポイントマトリクスイメージ

「AGPackage」の利用料は、年間80万円(税別)から。年単位の契約となり、初年度のみ初期費用45万円が必要。