アンリツは9月13日、日本・米国・欧州の車車間・路車間通信規格に準拠し、V2Xメッセージの解析を可能とする「V2X 802.11p測定・解析ソフトウェア MX727000A」を発売すると発表した。
車車間・路車間通信は、自動運転につながる技術で、すでに日本ではIEEE802.11pに準拠した通信サービスが開始され、米国や欧州でも商用化に向けた取り組みが進んでいる。しかし、車車間・路車間通信規格は地域で異なるため、グローバルに事業を展開しているベンダは、仕向け地の規格に対応した通信機器を開発する必要がある。また、車載器・路側器の評価ではV2Xメッセージの解析が行われるが、これまでは通信エラーが発生した場合、エンジニアが膨大なデータ量のプロトコル(通信手順)から不適切な定義を確認しなければならず、負荷が発生していた。
そこで今回同社は、車車間・路車間通信機器が発するV2Xメッセージを評価できるソフトウェアとして同製品を開発した。同製品は、PCにインストールして使用でき、米国規格に対応したMX727020A、欧州規格のMX727030A、日本規格のMX727040Aから構成されている。また、アンリツ製のシグナルアナライザ(MS269xAもしくはMS2830A)で取得したV2Xメッセージを解析し、不適切な定義を明示できるとしている。