ディー・エヌ・エー(DeNA)とヤマト運輸は9月11日、4月17日から神奈川県藤沢市の一部地域で行っている「ロボネコヤマト」の実用実験について、対象エリアを拡大すると発表した。
ロボネコヤマトは、車内に保管ボックスを設置した専用EV車両を使用し、AIによる配送ルートの最適化を行うことで、届ける時間帯を10分刻みで指定できる次世代物流サービス。宅急便の荷物を望む時間帯に望む場所で受取ることができるオンデマンド配送サービス「ロボネコデリバリー」と、地元商店の商品を事前にインターネット上で一括購入し、運んでもらうことができる買物代行サービス「ロボネコストア」の2つのサービスを、対象エリアの顧客に提供している。
PCやスマートフォンから手軽に再配達時間の指定や買い物ができることから、4月の実験開始以来、多くの顧客がサービスを利用しており、体験された方のリピート率は4割以上となっているという。
これまで、鵠沼海岸1丁目~7丁目、辻堂東海岸1丁目~4丁目、本鵠沼1丁目~5丁目においてサービスを提供していた。今回、新たに辻堂元町1丁目~6丁目、辻堂太平台1丁目~2丁目、辻堂1丁目~6丁目、辻堂西海岸1丁目~3丁目の4地区を対象エリアに追加したことにより、「ロボネコヤマト」を利用可能な住民の数はこれまでより約3万1000人多い、約6万1000人(2万6000世帯)となる。
両社は、2018年3月末までの実用実験中により多くの顧客にサービスを提供することで、広く多様な意見を集めるとともに、引き続き「ロボネコヤマト」の社会受容性を検証していく。