ブロードバンドタワーは9月6日、EMCジャパンとデルが販売するスケールアウトNASストレージシステム「Dell EMC Isilon(アイシロン)」ファミリー製品である仮想アプライアンス「IsilonSD Edge(アイシロンエスディーエッジ)」を用いたバックアップサービス「Isilon Sync SaaS(シンクサーズ)」を開発し、提供開始した。参考価格は月額30万円、初期費用が別途必要。

サービスのイメージ

新サービスでは、ブロードバンドタワーのデータセンターにIsilonSD Edgeを導入し仮想的なストレージシステムを用意。顧客が用いるIsilonクラスタ(システム)のデータを、サービスを停止することなく定期的なバックアップを可能とし、万が一の災害・システム障害に備えるためのディザスタ・リカバリ(DR)対策を支援するとしている。

なお、バックアップ間隔・時間および対象(ファイル/ディレクトリ)は、顧客自身が柔軟に設定が可能だという。同サービスで使用するDell EMC Isilonは、システムを柔軟に拡張できるスケールアウトが特徴のNASストレージ製品であり、ノード(筐体)を追加することで最大68PB(ペタバイト)までの拡張が可能。

また、ディスク故障時に自動でデータを再構築する機能を備えている。災害対策に関しては、別拠点の別クラスタ(システム)にバックアップ(非同期レプリケーション)を実現するソフトウェアである「Dell EMC Isilon SyncIQ」(シンクアイキュー)を用意するなど、設置拠点を越えて柔軟にデータの保全を行う仕組みを用意している。

SyncIQを利用するには、本番クラスタ(システム)と同様の機器と設置場所を用意する必要があるなど、一定のハードルがあったが、同社はそのような用途に着目し、IsilonSD Edgeを利用するサービスを企画・開発した。