新業態はすでに存在?!

新業態については「内緒!」と言う水留浩一社長だが、いくつかヒントをくれた

動きがないのは不思議だが、何もしてないわけではないようだ。水留社長に現状を聞くと「内緒。でも動いている。ある意味反省も含めて、我々らしさがありつつも、スシローとは違う楽しさのあるものを考えている」と話す。

これだけでは、どんな業態の店舗かわからない。そこで"我々らしさ"がどこにあるのかを聞くと「『うまいすしを、腹一杯。』というのが我々らしさの根源。うまいながらもお手軽に、お財布を気にしないで楽しめるところを大切にしてきた。距離感があるのではなく、リーズナブルに楽しめる、そういう業態を考えている」という。

それは寿司なのかと聞くと、断言はしないながらも「『うまいすしを、腹一杯』だから……」と話す。公表時期を突っ込むと「今回、発表するのはやめようと思っている。もしかしたら今現在、すでに店舗があるかもしれないし、ないかもしれない。実はあの店はスシローだったんだな、と後になって分かるような……」という。

社長発言から断言できること

わかったような、わからないような回答だが、いくつか見えてくる要素はある。まず、スシローと同様の価格帯であること、そして、スシローとは異なる寿司屋(断定はできない)であることだ。

そしてもうひとつ、スシロークリエイティブダイニングが考える業態は、100店舗規模に成長できるようなビジネスであることだ。

ツマミグイ、七海の幸での経験を踏まえれば、小規模での展開を考えることはこの先もないだろう。多店舗展開できるか否か、まずはこれがスシローグループが新業態を考えていく上でのベースになると言えそうだ。