OpenBSD journalに8月4日(現地時間)に掲載された記事「Large Batch of Kernel Errata Patches Released」が、DEF CONでIlja van Sprundel氏によって発表された内容を受けて、カーネルの問題を修正する一連のパッチが公開されたと伝えた。OpenBSD 6.0およびOpenBSD 6.1向けのパッチが公開されたと説明されている。
公開された一連のパッチはそれぞれ次のページからアクセスできる。
修正された主な内容は次のとおり。
- SIGIO関連のuse-after-freeのバグ
- sendsyslog()内長さ未チェック
- vfs_getcwd_scandir()における領域外読み込みのバグ
- recv()のアライメント問題
- tcp_usrreq()関連の不正アドレス処理
- ソケットアドレス未検証のバグ
- ptrace()における未初期化変数のバグ
- fcntl()における未初期化変数のバグ
- wsdisplay_cfg_ioctl()における整数オーバーフローのバグ
- 希に発生する競合状態
- ワイヤレススタックにおける領域外リードのバグ
amd64版およびi386版については、syspatchユーティリティ経由でバイナリアップデートが提供されている。パッチを適用した後は再起動が必要とされている。