アシストは7月3日、クライアント仮想化製品「Ericom」(開発元:イスラエルのEricom Software)を基盤としたWeb無害化「ダブルブラウザ・ソリューション」と、プロットが提供するファイル無害化機能付きファイル交換システム「Smooth File(スムースファイル)ネットワーク分離モデル」を組み合わせ、両社共同でインターネット分離提案を推進していくことを発表した。
5月に話題となったランサムウェア「WannaCry」をはじめ、標的型攻撃やサイバー攻撃の進化と、それによる被害が拡大しており、従来の「パターンマッチング」に依存するセキュリティ対策は限界を迎え、企業を保護するための適切なセキュリティ対策が必要とされているという。
今回、Smooth Fileネットワーク分離モデルとダブルブラウザ・ソリューションが連携することで、インターネット接続系ネットワークと基幹系ネットワークを分離し、インターネット上から入手したファイルを無害化しながら、安全に基幹系ネットワーク内に持ち込む事が可能になるという。
両製品の連携により、インターネット接続系ネットワークと基幹系ネットワークを分離することや、社内PCから仮想ブラウザ経由でインターネット上のWebサイトへアクセスし、ファイルを仮想ブラウザ側にダウンロードすること、仮想ブラウザにてSmooth Fileネットワーク分離モデルへアクセスすること、Smooth Fileネットワーク分離モデル上へ、基幹系ネットワークへのファイル持ち込みを登録することなどができるという。
また、自動的にSmooth File ネットワーク分離モデルによりファイル無害化を実施することや、基幹系ネットワーク内PC端末のWEBブラウザからSmooth Fileネットワーク分離モデルへアクセスすること、無害化されたファイルをPC端末側にダウンロードすることなどを可能としている。
この連携は、安価にインターネット分離を実現しながらファイルを無害化し、基幹系ネットワークへファイルを持ち込めるようにすることで、ゼロデイ攻撃などの未知の攻撃に対しての防御を行えるため、ユーザーの利便性を損なうことなく企業のセキュリティ強化への貢献を目指している。今後は、両社のパートナーを通じて展開し、各分野への標的型攻撃提案を推進していく考えだ。